以前の職で学んだこと

先日、エクスペリエンスデザイナーのポジションに来た応募者で、法学大学院を卒業、その後ローファームで数年働いたのち、デザイナーに転職したという人にあった。一つ聞いてみた質問。

“What are the things you learned from your training and practice in law and are still using it at your current role as a user experience designer?”

彼の答えは「実はロースクールのトレーニングは、いろいろな法を深く学ぶ、暗記するというよりは、個々のユニークなケースに対して、自分でリサーチして問題解決するスキルに重きが置かれていて、それが今の仕事にも役立っている」と。彼は、自分の学びをメタで捉えることが出来る人だなと思った。

私の現在の仕事は2nd careerなので、自分が大学院、最初の仕事で学んだことで今も役立っていることは何だろう?と考えてみよう。

次の仕事探し

仕事探しを始めるきっかけは人それぞれだと思うが、現在の仕事に何も不満がなかったら次の仕事を探す人は少ないのではないかと思う。時には、一度電話で話をしようとか、コーヒーを飲みながら話をしようとか、人事のリクルーターではなく、hiring managerから直接LinkedInで連絡が来たこともある。彼らは、積極的に仕事探しをしていない人の方が、能力の高い貴重な人材であることを分かっている。

自分のことを正直に書くと、次の仕事を探し始めた時というのは何らかのチャレンジがあって、その環境を変えたかったからなのだが、それでは実は遅いのだ。

この記事に書かれている3つの仕事を変えたい理由のいずれかが私の転職に当てはまる。

  • 上司が好きではない
  • 収入を増やしたい
  • 仕事が面白くない

私の場合、本当にその時点での仕事から次のopportunityを見つけたいと思ってから転職活動を始めたわけだが、それでは遅いのではないかと今は思う。その時の仕事が嫌で仕方がない時に面接に行くと、自分自身のエネルギーが既に後ろ向きだし、次の仕事が欲しくて仕方がないので、給料の交渉も上手くいかないし、面接が上手くいかないとひどく落ち込むので。

幸運にも現在は、様々な会社のリクルーターから興味がないかと常に連絡が来るので、月に一回くらいは面白そうな会社から連絡が来ると、転職に興味がなくても興味があると返事をして、電話で話をしたりしている。すると、自分に足りないスキルや、次のステップとして考えてもいなかったオプションに気づけたり、逆に自分の現在のopportunityの良さ、特別さに気づいたり等、あらゆる発見がある。時間が許せば、月に一度くらいは他社のリクルーターと話をすることもcareer developmentに良いかと考え、実行している。

仕事のオファーを取れなくても落ち込むことは何もないなと、採用する側になってみると思う。採用の面接のプロセスというのは応募者の側からすると、理不尽なことだらけ

Most interviewers make instinctive judgments based on biases they’re not aware of. They spend most of the interview, and the time spent explaining to others what happening in the interview, back-filling logical reasons to support an intuitive response they’re in denial about. This lack of self-awareness is not universal but it is pervasive: most job interviews are deeply flawed and unfair experiences.

私はリサーチャーとして10年以上仕事をしてきた。あることのエキスパートになるには1万時間が必要というが、一週間に40時間仕事をするとして、一年に2000時間。少なくとも私は2万時間以上は自分にバイアスがないか問いかけながら仕事をしてきたわけで、それでも自分にバイアスが全くないとは言うつもりはないけれど、周りの人よりは自分の持つバイアスには敏感だと思う。

次は面接の時に私が聞かれた質問、聞いてみた質問を書くつもり。

 

A-Players

友人がコメントしていたブログポストが目に止まった。その記事の中で、以下のように仕事の面接の場面でどのように相手を評価するかをグループ分けしていた。

  • A-players: the top 5% of people. They work hard, go over and above, are well liked and respected and typically move “up the ranks” fast.
  • B-players: most people. They do the 9–5 thing, do their job well and are generally the “good not great” people.
  • C-players: the bottom 10%. They do just enough to scrape through, don’t volunteer to take on new projects, like (and cause) conflict and have little to no personal accountability or responsibility.

A-playersが、”work hard, go over and above”で、B-playersが、”do the 9-5 thing”? この人はwork hardイコール長時間労働する人という意味で言っているのだとしたら間違いだと思う。本当のA-playersは、work hard and smartで、emotional intelligenceとかpoliticsとか器用な人なのではないかと。長時間働いていてもそうは見せずに涼しい顔をしているような人なんじゃないかと思う。自分がA-playersかというと、多分違う。

管理職の場合、

  • A-players love to hire other A-players and build teams of super smart people that love to win. They genuinely want to be the “dumbest” person in the room and love learning from those around them
  • B-players hire C-players because they’re worried about someone coming in and taking their job
  • C-players don’t really hire (too hard/too lazy), but if they do, they’ll pretty much take whoever comes along

A-playersのマネージャーに働けたことは幸運にも数回あるが、そうでない時はとても辛い。自分より出来る人を採用するマネージャーはいるのだが、日々の仕事の中で、「自分はこの部屋の中で一番能力がないから」と自分の部下を盛り立てるような上司に恵まれた時はとても幸運だったと思う。チーム全体のムードも良かった。皆がお互いの能力をrespectして、助け合っていた。そういう上司たちはいつも「次に何を学びたい?ステップアップしたい?」と聞いてくれていた。これは最近、自分自身に聞いてなかったな、もっと問いかけないといけないなと、書きながら今思った。

New chapter began

As some of my friends know, I started writing a blog, and stopped a few times. So, here I am trying again…

ユーザーリサーチの仕事を初めて10年になる。最初の仕事はSoftware developerだったので、これは2nd careerになる。大学でプログラミングを4年学んで、その後6年ソフトウェア会社にいたのだから、10年近くはコードを書いていて、あの時代はGUIプログラミングや、ウェブサイト作成、ウェブアプリケーション開発の最初の頃だったわけで、私がdeveloperとして体験したことは今となっては、old-schoolなやり方でしかない。

昨年の6月から別の会社でユーザーリサーチャーとして採用された。そのソフトウェア会社の主なユーザーの一つはSoftware developerだ。ユーザーリサーチの対象として私にとって少し特別だ。developerの心理だとか、ものの考え方というのは今の私にあるし、言ってみれば、この仕事ではリサーチを通して、昔の友達と話をする機会に恵まれているようでもあり、自分が開発に携わっていた頃から15年近くを経て、全く変わったテクノロジー、インフラストラクチャーを学ぶ機会でもある。

二ヶ月くらい前に、あるリサーチスタディの準備のために被験者の過去の経験をLinkedInで見ていた。その中に、ロータスのダブリンのオフィスにソフトウェアエンジニアとして私と同期入社の人がいた。その人は、その後いくつかの転職を経て、今はサンフランシスコにあるソフトウェア会社のエンジニアリングチームのトップとして働いている。彼は一例だが、キャリアのスタート地点は同じで、その後別の体験をしてきた人々に、今はリサーチャーという立場で話を聞き、興味深い体験をしている。

ユーザーリサーチスタディでは、毎シリーズごとに、それぞれのresearch questionsに合わせて、手法や質問を作り変えるのだが、最初の5分はウォームアップを兼ねて、過去のキャリアや、今の仕事の話を聞く。被験者の過去のキャリアについて話を聞くのはとても重要で、過去に何をしてきたかによってどんな知識を持っているか、どんなスタイルで決断をするか、どういうツールや仕事のやり方を好むか、どういうMotivation, Aspirationを持っているかなどが垣間見える。15年前にはDevOpsという単語はソフトウェア業界にはなかった。今、自分の仕事はDevOpsだという人のほぼ全員が、「自分は中学高校の時にプログラミングに興味を持って。。。」という。

ユーザーリサーチの仕事はある意味、大人の社会科見学と、文化人類学。そこから発見した知見を製品開発に実際に生かし、それが世に出て行くのを見ることが出来るというのがアカデミアとは違う醍醐味である。